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事業の目標を数値化で客観視!「個別サポートプログラム」【すとう農産 ボンド亜貴さん】

FUKUSHIMARTアカデミーでは、今回、オープン講座以外に個別プログラムサポートを開催いたしました。

このアカデミーを開催する上で、実際の事業者のストーリーや取り組み、課題をお伝えすることで、ほかの参加者や興味ある方と共有し、皆様の事業の発展につなげていきたいと考えます。

その中の個別プログラムに参加していただきました方々の感想をご紹介させていただきます!

今回は、「すとう農産」のボンド亜貴さんをご紹介いたします。

■FUKUSHIMARTアカデミーの個別プログラムを受けた理由は何ですか?

自分の実現したいイメージ(高付加価値少量生産系)はあるけれども、実際に行い収益を確保しているのは経営上の方向は薄利多売系。そのギャップ自体をどう自分の中で埋めたらいいのか方法がつかめないでいました。知識的な部分もそうですが、メンタルの整理ができるという所が魅力で個人プログラムを受けました。

■現在のご自身の事業の課題と、その課題に役に立ちそうだと思うアカデミーの講座はどれでしたか?

自分の中での課題としては、分社化をどうするかということです。

また、役に立ちそうだと思うところは、参加できなかったところですが、2回目の「事業計画づくりの基礎」だったのではと思います。参加できなかったのが残念です。

3回目のロジックモデルは知っていましたが、改めて解説を聞けて良かったです。ロジックモデルおよびリーンキャンパスは今も事業の目的を明確にしたい時に使用しているので、実際に役立っています。

また、視察研修の特典である廣田さんによる早朝リーンキャンパス講座も良かったです!特にお金まわりの所で自分が明確にしていなかったポイントが見えました。

■FUKUSHIMARTアカデミーに参加して学べたことは何ですか?

現在、自分のやっている事業を今年度目標、3年後目標、5年後目標と整理して立てていましたが、書いてみると意外と自分の中でビジョンが建てられていない事業を回しているという事実が見えてきました。現在、将来につながらない事業はやめ、繋がる事業の目標を数値化していく作業をしています。計画できないから実現したいイメージへと繋がらないのだということがはっきり見えて来て自分の踏むべきステップが見えてきました。

アカデミーを受けて、改善したり、影響があった数字的な結果などありますか?

第3回目の小田嶋さんによる講座は、その次の月には玄米コーヒーの規格と値段設定を変えたら、動きやすくなったと感じます。数字はこれから出てきます。

個別ヒアリングを受けた感想はいかがでしたか?

日々忙しくしているので、前進しているように感じていたが、ヒアリングを受けたことで、全く5年前と実情はほとんど変わっておらず、目標に向えていなかったと事実に直面出来た。

■今後のアカデミーに期待することは?

「長所が活かせていない」「短所を補強することばかりに注力しているように見える」等の声を聴くので、自分では活かせているように見えたが、まだまだその方面を伸ばせていない。長所分析とその可能性をさぐる方法があったら知りたい。

■最後に、どんなことを大事にして、仕事をしていますか?

日々の触れるものや行動で、健康になったり病気になったりする。健康第一なので、まずは自分のメンタルがポジティブになれる環境作りと、家族の身体が健康になれる家庭づくりを中心に考えている。

 

■氏名

ボンド亜貴

■住まい(市町村)
福島県会津若松市
■所属(会社)
有限会社 すとう農産

■事業の実績、ストーリー
<就農のきっかけ>
震災の年、私はポーランドに在住し日本語教師をしていました。震災が起こった朝にポーランドのテレビ局から電話がかかってきて、頭が混乱したまま、すぐに生中継で全ポーランドに流す番組に出ました。その際にテレビで観た映像と、中継直前までずっと実家に電話をかけ続けていてもつながらなかった状況は今でも忘れられません。

震災直後は両親も「大丈夫だ」と言っていたのですが、その後売上が激減し3分の1以下に落ちました。そのショックからか父がガンと心臓病を併発。3ヶ月の命と言われた時に、「私はこのままで良いのか」と自問自答し、帰国を決意しました。

また、同時期にポーランドの友人が29歳で白血病になり、余命1年を宣告されました。その時に友人は主治医から身体への負担を最小限にするために「食べ物と衣類、肌に触れるもの(石鹸やシャンプー等)を全部オーガニックに変えなさい」と指示されました。私が出来た唯一の事は、一緒にオーガニックの野菜やお肉で料理をして食べる事だけでした。その1年後に友人は精密検査をうけたのですが、白血病の細胞が消えていたのです!その時、オーガニックの素晴らしさと自分の両親が地道に続けてきたことの意義を強く感じ、少しでも父や兄の手助けになればと思い就農を決意しました。

<事業の実績>
経営規模としては年間売上5600万円。有機アイガモ栽培米の生産販売と特別栽培米の生産販売。グループからの特別栽培米の購入と精米販売。またこれらを使った米加工品の生産販売を行っています。

毎年春と冬に行うDuck Dayは、消費者にアイガモと触れ合ってもらい、食の大切さと命の尊さを感じてもらうイベントになっています。春はアイガモを捕まえて田んぼに放すお手伝いを、冬はアイガモを捕まえて天国へお見送り(米沢の屠畜場にて屠畜)その後、レストランでアイガモ料理を頂く内容になっています。またFaceBookを通して年間を通した情報発信を行い、消費者との個人的なつながりを大切にしています。

有機農家ならではの少ない生産方式ではありますが、付加価値をつけ、直接的な消費者とのつながりを強く保つことで、経営安定を図っています。

■事業のビジョン・目標
オーガニック・ビレッジの実現化

■会社・事業紹介

 

【過去のアカデミーセミナー開催レポ―ト】

第1回「ロジックモデルとは?」〜「伝わる」ために〜 アカデミー開催報告

第2回『事業計画づくりの基礎』アカデミー開催報告

第3回『売り場目線の商品開発とは?』アカデミー開催報告

4「岩手紫波町視察プログラム」FUKUSHMARTアカデミー開催報告

 

【『FUKUSHIMARTアカデミー』とは?】

FUKUSHIMARTアカデミー』とは?

岩手紫波町「視察プログラム」第4回FUKUSHMARTアカデミー開催報告!

『「固定概念」を外し、「自走できる」地域づくりを学ぶ。』

5月15日16日にわたり、福島県を飛び出して視察研修へ。Fukushimartアカデミーオープンセミナーの一貫として、視察プログラムを開催しました。

今回の場所は岩手県紫波町「オガールプロジェクト」。

震災前から「オガールプロジェクト」は、官民が連携し、まちづくり、デザイン、建築、行政の多様なステークホルダーを巻き込みながら行われているプロジェクトで、近年は建築やデザインの業界からも注目されています。

行政・企業・民間が複雑に絡み合い、利害関係者が多い中で補助金に頼らず自走できている事業。それは、高度な戦略性があり、多くの人を実際に巻き込んだプロジェクト・事業であるからです。

事業を継続させていくことの大変さや、それを乗り越えていくチャレンジ精神を一緒に学んでいくFukushimartアカデミーには、とてもぴったりな視察先と考え視察先に選ばせていただきました。

 

 

【『オガール紫波』について】

「オガール」とは開発地区だった紫波地方の方言で「成長」を意味する「おがる」にフランス語で駅を意味する「Gare」(ガール)を掛け合わせた造語。このエリアを出発点として、紫波が持続的に成長していくようにとの願いが込められているといいます。

盛岡の「ベッドタウン」と言われる紫波町。岩手県紫波郡JR紫波中央駅前の町有地10.7haを中心とした都市整備を図るため、町民や民間企業の意見を伺い、平成21年3月に議会の議決を経て紫波町公民連携基本計画を策定しました。この基本計画に基づき、平成21年度から紫波中央駅前都市整備事業(オガールプロジェクト)が始まっています。

オガールは、PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)を実現。民間ができる事は民間に委ね、官がやるべき事は官が責任をもってやるという公民連携の考え方を取り入れ実行し「オガール」を実現してきました。

図書館や病院、産直が入る「オガールプラザ」、宿泊施設とバレーボール専用体育館を備える「オガールベース」、ベーカリーやアウトドアショップなど12テナントが入る「オガールセンター」の3つの官民連携施設と役場庁舎があり、一つの街を作っています。民間事業者と、紫波町が運営する図書館や地域交流センターが入る「官民複合施設」となっています。

また、「箱」だけでなく同時に「コト」や「ヒト」も重なり、見た目だけでなく中身も官民一体となって現在も進んでいるのが特徴です。

 

【関係者による講演】

テーマは、「オガールプロジェクトから学ぶ!!エコと暮らしを考えた、持続可能な地域づくりと域内経済とは?」で講演いただきました。公共性や持続可能、エコな暮らしやマインド・・・そして課題。それをどう乗り越えてきたのかを、関係者の方々にお伺いいたしました。

講演①紫波町役場 企画課長 鎌田千市氏 「民間主導型のまちづくり『オガールプロジェクト』」

図書館などオガールエリアの利用者は、年間のべ80万人。紫波町だけでみると、わずか3万3000人しかいませんが、紫波町を中心に半径30キロの円を描くと、そこには盛岡市や花巻市、北上市までが入り60万人が住んでいます。その60万人の商圏を考える発想を変えた視点を持つことでその数字を達成したそうです。

また、「自走する」ために、はじめから民間のテナントが入る家賃の相場を想定し、利回りを計算して建設資金をきちんと提示することもしていました。国や県の補助金に頼ると規格などへの注文が厳しくなるため、一切補助金はもらわなかったそうです。それよりも経営が成り立つ仕組みを徹底的に追求したとのことです。

講演② 紫波町図書館 司書 手塚美希氏 「”まち”と”ひと”に寄り添う図書館」

秋田出身の手塚さん。村に図書館と呼べる図書館も本屋などなく情報がなかなか得られない子供時代でした。「村に最新の情報が集まる発信場所をつくりたい」という夢が、図書館をつくりたい想いとなり、司書になり浦安市の立図書館に勤務。その後、パートナーの転勤で秋田へきて、秋田市立図書館を経て、紫波町へ。ご縁あってオガールにも携わることとなったそうです。それまでの経験を生かして、紫波町の「図書館」という場所とコミニュティを作り上げています。

紫波町図書館は、以下の三本柱が運営方針。

  • 子どもたち(0歳から高校生まで)と、本をつなぐ。
  • 紫波町に関する地域資料を、収集・保存する。
  • 紫波町の産業支援をする。(ビジネス支援)

手塚さんは図書館は「町のコミニュティ」と捉え、そのために何ができるかを考え取り組んでいます。

 

 

講演③オガール企画合同会社 代表 高橋望氏 「オガールライフ」

高橋さんは、岩手県紫波町の町おこし企画「オガールプロジェクト」に関するコンサルティングを行い、同町でのイベント「オガール祭り」等の事務局業務を手掛けられています。

企画事例としては、
夜の図書館
林業
美術館×図書館
下水道の日
エコまつり(環境課)
ビアフェスト

などなど、住民や来場者の「知的好奇心」をつかむ企画を、高橋さんや手塚さんが中心となり動かしている。高橋さんはオガールの企画はもちろん、トイレつまりや警備対応など、隠れた作業や事務対応などもすべてこなし、1日中オガールのすべてのエリアを走り回っているそうです。「オガール愛」にあふれたお話をお伺い出来ました。

 

 

オガール視察

①紫波マルシェ(直売所)

地元の特産品や、魚介類など生鮮食品を扱う「紫波マルシェ」は、レジ通過者だけでのべ約27万人(2年度)を超えましたが、住民の町の台所ともなっています。

②紫波町図書館

図書館は、ほかの場所よりもさらに時間がゆったり流れていて、居心地のいい空間になっています。規模感としては大きくない印象ですが、各所の陳列がわかりやすく、来場者に寄り添ったスタッフの図書館にかける想いを感じます。入り口には、お子さんが本を選んで移動するのに便利なカートもありました。また、「三本柱の方針」である『子どもたち(0歳から高校生まで)と、本をつなぐ。』、『紫波町に関する地域資料を、収集・保存する。』『紫波町の産業支援をする。(ビジネス支援)』の通り、コーナーも設けられていました。

③オガールアリーナ(バレーボール専用アリーナ)

日本でも珍しい日本初のバレーボール専用体育館です。最初は、公平性等の意見で「誰でも使えるものをつくって」との声も多かったそうですが、「バレーボールの専用体育館」というそこに特化することで、全国のバレーボールチームから問い合わせが届き、全日本ユースの合宿や全日本中学選抜の合宿が行われました。確実にライバルが少ない施設としたことで、高稼働率を実現することができたと伺いました。

③紫波町役場

日本最大級の木造庁舎です。

④エコハウス

優れたデザインと統一感ある街並みは、町産材活用、断熱・気密性に優れた住宅になっています。建設なども地元の会社で行い、この技術を地域で継承していくことも実現しています。

⑤その他

オガールは、このエリアだけで一つの「街」となっていました。例えば、小児科病院や保育園が隣接し、子どもセンターもあります。ショップやレストラン、そして、芝生にベンチ。特別なものというより、生活の一部として利用されるテナントも多くありました。

【参加者の声】

・満足した!ちょうどよかった!仕事と生活と人生が掛け合わさったような、素敵な人たちに会えて有意義でした

・正直、はじめは「オガール行きたい!」というだけの物見遊山で参加したのですが、前職の図書館事業や、現在暮らす双葉郡の状況、自身の事業など、響き合うこと、あてはめて活かすことができるように感じることが多くあり、非常に有意義な研修となりました。

・座学→視察→翌日朝のWS→振り返り、という密集したプログラムだったからこそ、は
まったのかなと感じでいます。

・普段接することの少ない、中通り、会津、東京の事業者の方と行動を共にできたことも刺激となりました。また、視察先のオガールの担当の皆さんの、事業への真摯な姿勢と、おもてなしの思い、それらを楽しんでいる姿が非常に印象的です。ありがとうございました。

・仲間と時間や新しい仲間との時間過ごせた事が良かったです。

・人は、それぞれの持ち場で懸命に仕事をしていることを再確認することができた研修であった。ひいては、自らの使命を見直す契機になりました。感謝を申し上げます。
・事務局の方々には、大変お世話になりました。ありがとうございます。またこのような機会があれば、是非お知らせください。今後とも、よろしくお願い申し上げます。

【まとめ】

この視察で関係者にお話をお伺いし見えてきたこと。

官民それぞれの立場の関係者がどのように連携し、作り上げてきたのか。ポイントとしては、やはり取り組んできた方たちの「覚悟」。それと、キーマンたちの存在。「キーマン」とは言っても、関係者皆さんが「キーマン」。主体性をもち、その自分の立場と役割において最大限力を活用しようと取り組んでいました。そして、自走できる形を最初から目指して組み立てて進めてきたことは、今、世の中に補助金や助成金ありきで取り組む事業が多い中、それぞれの事業を見直す必要があるのかもしれません。

「箱があるからできた」、「人がいたからできた」・・そう思いたくなるような素晴らしい施設や企画でしたが、実は様々な日本各地地域で抱えている課題と同じような問題はここにも元々あり、「どうしたらできるのか」を官民一体となり関係者が作り上げてきたのだとわかりました。

また、何よりも、2年で100回以上の町民説明会を開催し、丁寧に住民の意見を聞く姿勢を貫き住民の理解を得ています。そこにかかわる人や住む人たちのコミニュケーションの厚み。仕組みをこの視察で学び、もし実践をするならばここも忘れてはいけないと思いました。

 

オガール紫波: ogal

 

【過去のアカデミーセミナー開催レポ―ト】

第1回「ロジックモデルとは?」〜「伝わる」ために〜 アカデミー開催報告

第2回『事業計画づくりの基礎』アカデミー開催報告

第3回『売り場目線の商品開発とは?』アカデミー開催報告

 

第3回 講師紹介!裏磐梯レイクリゾート売店責任者小田嶋聡氏

【第3回 講師紹介!裏磐梯レイクリゾート売店責任者小田嶋聡氏】

「目標は、福島の宣伝売店になる事!」
来週に迫った第3回のテーマは、『売り場目線の商品開発』。魅力的な商品が数多く並ぶ裏磐梯レイクリゾート売店を戦略的に手掛けてきた、売店の統括小田嶋氏から、売り場目線から商品開発について学びます。
そんな講師の小田嶋氏について参加者の皆様やご覧の皆様に講師をご紹介いたします!ぜひリアルな売り場の声=お客様の声を聞く貴重な機会をお楽しみに!


第三回『売り場目線の商品開発』

氏名:小田嶋聡(おだしまさとし)

あだ名:おだじー

住まい:会津若松市

所属:裏磐梯レイクリゾート(本社 (株)ベルーナ)

略歴: 14年前に当時の本業であった生花の勉強のために福島県に来ました。1年後に転職して、お土産業問屋の(株)幸泉で9年間勤務。 最終役職は裏磐梯猫魔ホテル売店の責任者と販売企画統括部長でした。 今から3年前に経営が(株)ベルーナの直営になり、当時の総支配人からお声がかかり福島の良い物を守る為に転職する事になりました。現在は裏磐梯レイクリゾートの売店の責任者で販売企画統括をしております。 売り上げは2019年度は約¥170,000,000です。 2020年度は約¥200,000,000目標です。

ご自身の事業のビジョン・目標
(売上達成と利益が一番ですが)福島の宣伝売店なる事が一番です。

FUKUSHIMARTアカデミーの講師を受けていただいた理由
仲間から依頼をいただいたのでぜひ!とお受けさせていただきました。

参加する方に学んでもらいたい事
「アフターサービスの大切さ」、商品企画は売り手と買い手の意見両方が大事な事です。

FUKUSHIMARTアカデミーに参加する方へのメッセージ
『みんなで笑顔になりましょう!』

【裏磐梯レイクリゾート】
http://www.lakeresort.jp


【イベント詳細】
申し込み受付中!
https://www.facebook.com/events/1118110255030522/